分岐点-選んだ道は・・

人生の転機

彼から”もう一度やり直さないか?”と聞かれたとき

私は、”今のこの負の状況、この生活から抜け出せれるいいチャンスになるかも・・・”と安易な気持ちで捉えていた。

やり直す・やり直さないは今すぐ決めなくとも、今こうしてまた彼と繋がったのは

きっと何かの縁・・・

今は自由の身だし、彼と再会してみるのもいいかも?

と思い、約1か月後には米国行きチケットを片手に日本を経った。思い立ったらすぐ行動するタイプはこんな場面でも発揮。

米国へ行くのも何年振りだろう。彼に会うのなんて、大学生以来・・・

ドキドキワクワクしながら米国の空港へ降り立った。

あの頃の面影のある彼の姿が見える・・・はにかんだ笑顔をした彼がじっとこちらを見つめている。

お互いの姿を見た瞬間に私たちは付き合っていた当時の心に戻っていた。

空港のど真ん中で私たちは熱い抱擁を交わした。

まるで時間が止まったようだった。よくある映画のワンシーンのように本当に長いことお互いを抱きしめあった。

彼の一人娘はすぐに私に懐いてくれ、それから2週間3人で濃い時間を過ごした。

今までお互いがいなかった人生の埋め合わせをするかのように、

一分たりとも無駄にせず、寝るのも惜しんで時間を過ごした。

だが2週間という時間はあっという間に過ぎ、私が帰国する日がくる。

帰国してからの私たちはというと、毎日欠かさず連絡を取り合った。

昔のように、時間を見つけてはテレビ電話をし、メッセージを送りあい、

このまままた付き合いが始まってもいいかも、と思い始めた頃

彼の言動に違和感を感じるときがちらほら。

たまに見る、私の知らない彼・・・

”あれ・・?なんだか彼の話し方が違う・・・?”

私がすぐに返事をしないとキレたり、突然”君は僕のことなんてどうでもいいんだろ”とネガティブなことを発したり

私はそのたびなんでそんなことを言うのか尋ねたが、

彼からの返事はいつも、”前妻に裏切られたことがあるから不安なんだ。すまない”とのこと。

そう聞くと、そうなのかな・・謝ってくれるし・・・と自分にいいように納得してしまっていた私。

ある日、衝撃的なメッセージが彼から届く。

”僕、実は昔ドラッグを使用したことがあるんだ。君には全て伝えておきたいから。前妻と別れ、一人で娘を育てることに疲れがたまってきてしまい、つい手を出してしまった。でももうやめたし、今は真面目に生きようとしている。こんな僕に軽蔑するよね?”

ドラッグ・・・?って、あの幻聴・幻覚など見える薬物のこと・・・?

私は衝撃を受けた。

と、同時に、なぜか彼を支えてあげたいと思ってしまったのだ。

こんな大変な過去を持った彼を、少しでも楽にさせてあげたい、と思ってしまった。

多分それは、私が彼を100%信用しきってしまっていたからなんだろう。

彼の言った言葉を全て。

でももうやめたし、今は真面目に生きようと思っている

それを鵜呑みにした私に待ち受けるのは

想像もしない過酷な毎日だった。

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