決断の時~最終章~

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私はカウンセラーからの助言通り、彼が家にいない時間を見計らい家を出ることに決めた。

彼は毎日朝の8時から仕事のため、7時半頃には家を出る。

基本的に夕方までは帰宅しない。ただ、家から近い職場で、さらにファミリー経営の仕事のため

自由に行き来することは可能。

なので、たまに忘れ物や何か必要になり家に戻ってくることもあり。

だが出勤してすぐに帰宅ってことは基本的にないはず、と信じ、私は平日の彼の出勤後に荷造りをした。

出ると心に決めていてもなんだか最後までチャンスを与えられないかな・・と心のどこかで彼からの”ごめん”の一言を待ってた私。

家を出る予定の朝、彼は残念ながら目も合わさず、一言も発さず出勤した。

切なかった。こんな終わり方なのか・・・って。

でももう決めたこと。自分の身は自分で守る。海外にいるならばなおさら。

その日、友人が荷造りの手伝いのために来てくれた。

とにかく一分も早く荷造りを終わらせて出ないと。万一彼が家に戻ってきてしまったらそこで終わり。

全てのものを持ち出すのは無理なので、とにかく生活に必要な最低限のものを荷物に詰めた。

彼との思い出の品や頂き物は全て置いて。

最後に彼へ置手紙を残し、結婚指輪も残して家を出た。

涙が止まらなかった。急に走馬灯のように彼と出会った頃からの事が頭の中を駆け巡り・・・

高校生の時に出会って、お付き合いをし、一度は別々の道を進んだものの、こうしてまた一緒になれて・・・・

アメリカへきてからのこの数年間はなんだったんだろう。

私にとって、彼にとって、私たちの関係・愛はなんだったんだろう。

これでいいのかな。

まだ私は頑張れたんじゃないか?

彼が更生するまでもう少し辛抱したほうがいいんじゃないか?

色んな感情、色んな考えが頭の中を渦巻いた。

この先私はどうなるんだろう、不安しかなかった。

友人の車で私は別の街に住むある友人の元へ一旦身を置くこととなった。

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