私の中にできた小さな心の変化のしこりは、どんどんと大きくなっていってしまい
気が付いたときには、既に手の施しようがなくなってしまっていた。
私は昔から、
白黒はっきりしないと気が済まないタイプ。
中途半端な気持ちで続けていくことが嫌いなタイプ。
思い立ったらすぐに行動してしまうタイプ。
これがこの時にも発揮されてしまい、”もう彼とはやっていけない”、と自分の中で決めてしまった。
彼の意見にも聞く耳持てず、もう無理なものは無理。夫として、男として見られない。決めたら行動は一日でも早いほうがいい。
私はそんな負の気持ちの連鎖から抜け出されずに、決断を下したのだ。
今の私であったらあの時こうしていたかな、と考えることも正直ある。
様々な失敗・経験も重ねてきた今だからこそ、客観的に見て考えられるようになった。
だが、その当時の若い私は、そこまで考えることができず、気持ちのまま行動してしまっていた。
結婚というものは、二人の他人同士が力を合わせて努力の上築き上げる一つのチーム。
他人同士であるということは、生まれ育った環境も、家族構成・家族関係も、違って当然。
違うということは、考え方も必然的に違うのが当たり前。
何度も言うが、今となっては、それもきちんと理解できる。
ただ昔の私は、彼の行動が理解できなかったり、自分の思っているようにことが進まないと、”私たち合わないんじゃ・・?”とか、”このままでうまくいくの・・?”
とマイナスに考えがちであった。
別れに至るまでは、もちろん前述した事柄だけじゃなく、
将来性の考え方・方向性への違いも目に見えてきてしまったため、それぞれの道へ進むことが最善だと思った。
そこから私の人生は違う方向へ進んでいった。
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